大腸癌研究会全国登録のデータが論文となりました

今年になって栃木県立がんセンター研究所長の固武健二郎先生が、立て続けに3本の英文論文を書かれました。(下記:クリックすると英語抄録を読むことができます。)これらの論文はすべて大腸癌研究会全国登録委員会が集積した日本の大腸癌患者さんのデータを解析したものですが、私がこのデータ解析に携わったことから、共著者として名前を連ねていただきました。大腸癌研究会会長・東京医科歯科大学教授の杉原健一先生などとも一緒に名前を連ねさせていただき、大変光栄です!

 

 

1:Gender differences in colorectal cancer survival in Japan. Kotake K, Asano M, Ozawa H, Kobayashi H, Sugihara K. Int J Clin Oncol. 2015 Jul 7.

2:Influence of extent of lymph node dissection on survival for patients with pT2 colon cancer.Kotake K, Kobayashi H, Asano M, Ozawa H, Sugihara K. Int J Colorectal Dis. 2015 Jun;30(6):813-20

3:Tumour characteristics, treatment patterns and survival of patients aged 80 years or older with colorectal cancer.Kotake K, Asano M, Ozawa H, Kobayashi H, Sugihara K. Colorectal Dis. 2015 Mar;17(3):205-15

私は1999年~2005年の6年間に手術された約4万5千件の大腸癌患者さんのデータをこれまでに4回に分けて解析する作業を担当しました。データは国立がん研究センターをはじめとする大腸癌研究会に所属する全国の病院から集積されました。解析する項目は200以上に上り、その都度報告集としてまとめられます。

 

私の解析結果は、無味乾燥な数字の羅列でしたが、今回、固武先生によって、極めて価値のある知見が見いだされました。1は日本人の大腸癌患者さんの生存に関する性差を明らかにしたもの、2は結腸癌の手術の際に、リンパ節をどのレベルまで切除すべきかを明らかにしたもの、3は80歳以上の大腸癌患者さんの特徴を明らかにしたもので、特に2は日本の大腸癌治療のガイドラインにも影響する内容となっています。