11月 日本大腸肛門病学会で痔核治療の講演を行います

11月13・14日に名古屋で開催される第70回日本大腸肛門肛門病学会で、講演を行う予定です。

DaikouPoster

私の課せられたテーマは、「若手医師のための痔核治療」

自分はまだ若いと思っていたら、「若手医師向け」の話を依頼されれてちょっと妙な感じです。

日本における痔核(いぼじ)の治療は、これまで欧米とは少し異なる発展を遂げてきました。50年くらい前まで、世界ではとっくに廃れた術式(ホワイトヘッド法)が行われていて、今でもその手術を受けて調子の悪い患者さんの治療を行うことがあります。先人の努力で、現在では世界標準の手術が行われており、最近では、日本から新しい術式が世界にむけて発信されています。

肛門手術の良し悪しは、手術後の痛みや社会復帰までの期間、手術中の出血量、手術時間、手術後の合併症や再発など多面的に評価されますが、最も重要なのは、患者さんが手術を受けてよかったと思うかどうか、つまり患者さんの満足度です。

今回、当院で肛門手術を受けられて半年以上経過した約250人の方に郵送でアンケート調査を行いました。多くの方に回答をいただき、満足していただいていることがわかり、とても嬉しく思いました。今回の講演でも、当院の術式と共に報告する予定です。アンケート結果の詳細は、別途ホームページで紹介して行く予定です。

この学会への参加のために、11月12日から15日まで休診となります。(12日木曜日は定休日、15日は日曜日) 大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

大腸癌研究会の全国登録データの集計作業を行いました

2006年に日本で治療を受けた大腸がんの患者さんのデータの集計が完了しました。大腸癌研究会全国登録委員会の一員として、日本の大腸がん治療をリードする約80施設から集められた大腸がん患者さん約8000人のデータについて、年齢やステージ、リンパ節転移、生存率などさまざまな角度から400以上の表にまとめました。

今回のデータは、治療後5年以上の治療経過を反映させるために、8年前に治療を受けた患者さんのデータで、大腸癌取扱い規約第6版に従ったデータです。(現在第8版まで改訂されています)

大腸癌研究会では1974年からの大腸癌治療症例を集積してきています。これまで日本における大腸癌の治療指針や規約を決める際に重要な役割を果たしてきました。また、このデータを利用した論文も複数書かれています。わたくしの解析担当は1999年の治療症例からで、今回で5回目となりました。近日中に小冊子にまとめられ、大腸癌研究会の会員施設に配布されます。これまで、この冊子は会員施設でしか見ることができませんでしたが、PDFとしての公開などが検討されています。このデータが、有効に活用されることを望みます。